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蜈蜙
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むかで
ふりがな文庫
“
蜈蜙
(
むかで
)” の例文
對州
(
つしま
)
は大きな
蜈蜙
(
むかで
)
が穴から出かけたやうでもあるし又やどかりが體を突出したやうでもあつて、山許りだから丁度毛だらけのやうに見える。
壱岐国勝本にて
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
両眼
(
りょうがん
)
真黄色
(
まっきいろ
)
な絵具の光る、巨大な
蜈蜙
(
むかで
)
が、赤黒い雲の如く
渦
(
うず
)
を巻いた真中に、
俵藤太
(
たわらとうだ
)
が、弓矢を
挟
(
はさ
)
んで身構えた
暖簾
(
のれん
)
が、ただ、男、女と上へ割って、
柳湯
(
やなぎゆ
)
、と白抜きのに
懸替
(
かけかわ
)
って
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
白雪
皚々
(
がいがい
)
たる谷に山に松火の光
煌々
(
こうこう
)
と一列を作って
蠢
(
うごめ
)
いて見えたが、それもしばらくの眺めであって、
蜈蜙
(
むかで
)
穴へ隠れるがよう、対山の蔭へ追々全く火の光の隠れた頃、永い冬の夜も明け初めた。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
蜈
漢検1級
部首:⾍
13画
蜙
部首:⾍
14画
“蜈”で始まる語句
蜈蚣
蜈蚣峰
蜈蚣退治