(和)茗荷(わ)みょうが
或旅宿の亭主が欝ぎ込んで、主「何うも宿泊人がなくつては仕やうがない、何とか旨い工夫は無いものか知ら……ウム、日外お説教で聞いた事が有る釈迦如来のお弟子に槃特と云ふがあつて、至つて愚鈍にして忘れつぽい……托鉢に出て人にお前さんの名はと聞かれて …
作品に特徴的な語句
びつく 其方そつち まへ まう しよ りやう 大事おほごと 左様さやう かへ はう 此方こつち 翌朝よくてう ちつ なに めう 客人きやくじん 御飯ごぜん ぷく かしこま 相果あひは はうむ ねどこ つひ あづか 亭主ていしゆ なん あんま 奇妙きめう じつ 愚鈍おろか 昨夜ゆふべ 本当ほんたう 此品このしな 泥坊どろばう みな 茗荷めうが 説教せつけう 金子かね あづ 預物あづかりもの しきり 両掛りやうがけ これ しま いま 今度こんど 他人ひと ところ また 取換とりか 向附むかうづけ それ 奇態きたい おく うち 工夫くふう 弟子でし 彼奴あいつ 御免ごめん 御座ござ 御膳ごぜん 心附こゝろづ わす 懐中ふところ 成程なるほど はら 托鉢たくはつ 日外いつぞや うま これ 有難ありがた 木札きふだ 槃特はんどく ふさ しる とま