“両掛”のいろいろな読み方と例文
旧字:兩掛
読み方割合
りやうがけ50.0%
りょうがけ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おい/\あのね、いま田圃たんぼまで出て肩を取換とりかへようと思つてやると両掛りやうがけいのでおどろいた、あんまり急いだので両掛りやうがけを忘れました。
(和)茗荷 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「五日。晴。今夜鞆喜ともき一六船へ乗船に治定。夜四半時出宅。八時頃乗組出帆。御貸人中間おんかしびとちゆうげん治三郎召連、両掛りやうがけ一荷、主従夜具持込。此夜手城てしろ沖碇泊。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この一大記録は明治八年二月に至るまで、たもつさんが蔵していた。然るに保さんは東京とうけいから浜松県に赴任するに臨んで、これを両掛りょうがけに納めて、親戚の家に託した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「わからないうちにそれが、その茶色のしみが黒っぽくなってくる」笠と両掛りょうがけを置き、腰をおろしながら、「——そうなったらおまえさん、もうまるで、まるで」
雪の上の霜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)