両掛りやうがけ)” の例文
旧字:兩掛
おい/\あのね、いま田圃たんぼまで出て肩を取換とりかへようと思つてやると両掛りやうがけいのでおどろいた、あんまり急いだので両掛りやうがけを忘れました。
(和)茗荷 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「五日。晴。今夜鞆喜ともき一六船へ乗船に治定。夜四半時出宅。八時頃乗組出帆。御貸人中間おんかしびとちゆうげん治三郎召連、両掛りやうがけ一荷、主従夜具持込。此夜手城てしろ沖碇泊。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
氷にをかけたるは江戸の目には見もなれ可笑をかしければ、京水と相目あひもくしてわらひをしのびつゝ、是はあたひをとらすべし、今ひとさらづゝ豆の粉をかけざるをとて、両掛りやうがけ用意よういしたる沙糖さたうをかけたる削氷けづりひ
ハイ御免ごめんなさい。主人「へいこれはいらつしやい。客「両掛りやうがけ其方そつちへおあづかり下さい。主人「へい/\かしこまりました。客「おいてりますかな。 ...
(和)茗荷 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
氷にをかけたるは江戸の目には見もなれ可笑をかしければ、京水と相目あひもくしてわらひをしのびつゝ、是はあたひをとらすべし、今ひとさらづゝ豆の粉をかけざるをとて、両掛りやうがけ用意よういしたる沙糖さたうをかけたる削氷けづりひ
ウフ……両掛りやうがけ莨入たばこいれつてつても、肝心かんじん胴巻どうまきを忘れてきやアがつた、なんでも百りやうからるやうだぜ、妻「うも本当に奇妙きめうだね、主「おやまたかへんなすつた。 ...
(和)茗荷 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)