“托鉢”の読み方と例文
読み方割合
たくはつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四国しこくしまわたって、うみばたのむら托鉢たくはつしてあるいているうちに、ある日いつどこでみち間違まちがえたか、山の中へまよんでしまいました。
人馬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
この一聯いちれんの前の二句は、初心の新発意しんぼちが冬の日に町に出て托鉢たくはつをするのに、まだれないので「はち/\」の声が思い切って出ない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
僧衣を著けて托鉢たくはつにさへ出た。托鉢に出たのは某年正月十七日が始で、先づ二代目烏亭焉馬うていえんばの八丁堀の家のかどに立つたさうである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)