“たくはつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
托鉢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が、一年中の托鉢たくはつに得た浄財は、ほとんど、自分が樹下石上の生活につかう極く微少なついえのほかは、みなこの米問屋へ送っていた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日の照りつける時は、傘を持たせると忘れたり破ったりするからと、托鉢たくはつのお坊さんのかぶるような、竹で編んだ大きな深いかさかぶります。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
彼岸の来るころには中日までに村じゅうを托鉢たくはつして回り、仏前には団子だんご菓子を供えて厚く各戸の霊をまつり、払暁ふつぎょう十八声の大鐘、朝課の読経どきょう
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)