“団子”のいろいろな読み方と例文
旧字:團子
読み方割合
だんご93.4%
いしいし1.6%
だんし1.6%
だんす1.6%
トワンツー1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この蟹は螯脚こうきゃくがむやみと大きく、それが小さい甲羅こうらから二本ぬっと出ている姿は、まるで団子だんご丸太まるたをつきさしたような恰好かっこうである。
南画を描く話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
旧弊なれどお月見の真似事に団子いしいしをこしらへてお月様にお備へ申せし、これはお前も好物なれば少々なりとも亥之助に持たせて上やうと思ふたれど
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一人の世界を方寸にまとめたる団子だんしと、他の清濁を混じたる団子と、層々相連あいつらなって千人に千個の実世界を活現する。個々の世界は個々の中心を因果いんがの交叉点に据えて分相応の円周を右にかくし左に劃す。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
或いは「壇供だんく」という漢字の音かとも考えられるようだが、この中間の団または団子だんすという語があるために、是がもと仏教徒の用語に
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
葬儀でもした後と見え、祭壇をこしらえた一段高いところに作付つくりつけの燭台に蝋燭が燃え残り、床の上には棺に供えた団子トワンツーや供養の金箔紙ターキン白蓮花びゃくれんげの仏花などが落ち散って無残に踏躪ふみにじられている。