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踏躪
ふりがな文庫
“踏躪”の読み方と例文
読み方
割合
ふみにじ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふみにじ
(逆引き)
そこか
此処
(
ここ
)
かと声する
方
(
かた
)
を辿って行くと、
彌
(
いや
)
が上にも生い茂れる熊笹や
歯朶
(
しだ
)
の奥に於て、
確
(
たしか
)
に人の
呻
(
うめ
)
くを聞いた。そこらの枝や葉は
散々
(
さんざん
)
に
踏躪
(
ふみにじ
)
られて、紅い山椿の
蕾
(
つぼみ
)
が二三輪落ちていた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
葬儀でもした後と見え、祭壇をこしらえた一段高いところに
作付
(
つくりつ
)
けの燭台に蝋燭が燃え残り、床の上には棺に供えた
団子
(
トワンツー
)
や供養の
金箔紙
(
ターキン
)
、
白蓮花
(
びゃくれんげ
)
の仏花などが落ち散って無残に
踏躪
(
ふみにじ
)
られている。
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
御免なせえまし、御新姐様、御免なせえまし、と夢中ながら一心に詫びると、
踏躪
(
ふみにじ
)
られる苦悩の中から、目を開いて、じろじろと見る瞳が動くと、口も動いて、
莞爾
(
にっこり
)
する、……その唇から血が流れる。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
踏躪(ふみにじ)の例文をもっと
(3作品)
見る
踏
常用漢字
中学
部首:⾜
15画
躪
漢検1級
部首:⾜
26画
“踏”で始まる語句
踏
踏込
踏張
踏切
踏臺
踏襲
踏台
踏留
踏石
踏掛
“踏躪”のふりがなが多い著者
久生十蘭
泉鏡花
岡本綺堂