“ふみにじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹂躙54.1%
踏躙16.2%
蹂躪10.8%
踏躪8.1%
踏蹂5.4%
5.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深雪は、こう云うと共に、眩暈めまいしたような気持になった。自分の言葉で、自分を泥の中へ、蹂躙ふみにじったように感じた。涙が出てきた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
風早學士は、何時の間にか其の雪の薄ツすりと消殘ツてゐる箇所ところまで來て了ツた。かまはず踏込むで、踏躙ふみにじると、ザクザクしづかな音がする……彼は、ふと其の音に耳を澄まして傾聽した。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
水らしい水とも思わぬこの細流せせらぎ威力ちからを見よと、流れ廻り、めぐって、黒白あやめわかぬ真の闇夜やみよほしいまま蹂躪ふみにじる。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
葬儀でもした後と見え、祭壇をこしらえた一段高いところに作付つくりつけの燭台に蝋燭が燃え残り、床の上には棺に供えた団子トワンツーや供養の金箔紙ターキン白蓮花びゃくれんげの仏花などが落ち散って無残に踏躪ふみにじられている。
上頤下頤うわあごしたあごこぶし引掛ひっかけ、透通る歯とべにさいた唇を、めりめりと引裂く、売女ばいた。(足を挙げて、枯草を踏蹂ふみにじる。)
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三、四十間行くと果して道は失せている。雑木や根曲り笹の茂った小高い所を越して、背のひくい笹原をふみにじりながら狭い山稜を東に行くと、わずかな窪地に水の溜っている草原に出た。所謂いわゆる餓鬼の田だ。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)