トップ
>
蹂躪
>
ふみにじ
ふりがな文庫
“
蹂躪
(
ふみにじ
)” の例文
自身が満足をするために、亡家の御名も、四隣の迷惑も、
蹂躪
(
ふみにじ
)
ろうとするも同じではあるまいか。わしとて、君家のかかる末路に対して
断腸
(
だんちょう
)
の思いはある。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
水らしい水とも思わぬこの
細流
(
せせらぎ
)
の
威力
(
ちから
)
を見よと、流れ廻り、
駈
(
か
)
け
繞
(
めぐ
)
って、
黒白
(
あやめ
)
も
分
(
わか
)
ぬ真の
闇夜
(
やみよ
)
を
縦
(
ほしいまま
)
に
蹂躪
(
ふみにじ
)
る。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
百合や鳳仙花や水葵や、
草芙蓉
(
ふよう
)
などの美しい花は、大概無残に
蹂躪
(
ふみにじ
)
られて、わけても私が大事にしていた冬薔薇の花は名残りも
止
(
とど
)
めず地に散り敷いて居りました。
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
自分が卑しい側女などになったのも、蝙也という男がいたからである、——世に優れた
良人
(
おっと
)
の妻として、正しい女の道を生きよう、そう考え
憧憬
(
あこが
)
れていた乙女の夢を、
無慙
(
むざん
)
に
蹂躪
(
ふみにじ
)
ったのは蝙也である。
松林蝙也
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
蹂
漢検1級
部首:⾜
16画
躪
漢検1級
部首:⾜
26画
“蹂”で始まる語句
蹂躙
蹂
蹂口
蹂躙下
蹂躙隊