“蹂躪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうりん76.9%
じうりん11.5%
ふみにじ7.7%
じゆうりん1.9%
ふみつけ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が主力をひっげてこれへ来るまでの間に、柴田勢が放火したり、田畑や穀倉こくそうなどを蹂躪じゅうりんした地域はかなりの広さにわたっている。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然し、その境に踏み込んだ以上は、せめてそこを一度は充分に蹂躪じうりんして見たいものだと、義雄は憤慨するのだ。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
自身が満足をするために、亡家の御名も、四隣の迷惑も、蹂躪ふみにじろうとするも同じではあるまいか。わしとて、君家のかかる末路に対して断腸だんちょうの思いはある。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして世間といふものを蹂躪じゆうりんしてゐる
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
而して斯かる全能者の眼より見て今世に於て貧しき者は却て福なる者である、柔和なる者(蹂躪ふみつけらるる者の意)は却て地の所有者となる、神を見るの特権あり、清き者は此特権に与かるを得云々