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蹂躪
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じうりん
ふりがな文庫
“
蹂躪
(
じうりん
)” の例文
然し、その境に踏み込んだ以上は、せめてそこを一度は充分に
蹂躪
(
じうりん
)
して見たいものだと、義雄は憤慨するのだ。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
昔し欧洲に在て震天動地の偉功を奏せし宗教改革諸英雄の如き人傑あらしめば吾人は如何に
頼母敷
(
たのもし
)
からずや、
而
(
しか
)
して顧みて実際を見るに、政治の世界は壮士を使用する者に
蹂躪
(
じうりん
)
せられんとし
英雄論:明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
茲
(
ここ
)
に於てか、
征馬鉄蹄
(
せいばてつてい
)
に世界を
蹂躪
(
じうりん
)
し、
大名
(
たいめい
)
長く
青史
(
せいし
)
を照せる一世の雄傑アレキサンドルも、
遂
(
つひ
)
に一語の発すべきなく、静かに
跼
(
ひざまづ
)
いて彼の
垢
(
あか
)
づける手を
把
(
と
)
り、
慇懃
(
いんぎん
)
に其無礼を謝したりと云ふ。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
先に拿翁の
蹂躪
(
じうりん
)
に遭ひ、今後更に慮るところあり。昔日暴風雨を
凌
(
しの
)
ぎ、疾雷閃電の猛威を以て、中原を
席捲
(
せきけん
)
し去りたる夢は今
何処
(
いづこ
)
にかある。平和の君、平和の君、切に
此邦
(
このくに
)
を憐れまれん事を願ふ。
想断々(2)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
いや、恐らく其は不可能のことゝ謂はなければならぬ。と謂つて周三は、人權を
蹂躪
(
じうりん
)
して、お房を
日蔭者
(
ひかげもの
)
にして圍ツて置くだけの
勇
(
ゆう
)
氣も無かツた。これがまた
新
(
あたら
)
しい煩悶となツて、彼を惱ませる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
たゞでさへ
何
(
ど
)
うして
独逸
(
ドイツ
)
に復讐してやらうかと考へ続けに考へて来た彼等が、
愈
(
いよ/\
)
となると、
却
(
かへつ
)
て
其
(
その
)
独逸の為に領土の一部分を
蹂躪
(
じうりん
)
されるばかりか、政庁さへ遠い所へ移さなければならなくなつたのは
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蹂
漢検1級
部首:⾜
16画
躪
漢検1級
部首:⾜
26画
“蹂”で始まる語句
蹂躙
蹂
蹂口
蹂躙下
蹂躙隊