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踏躙
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ふみにじ
ふりがな文庫
“
踏躙
(
ふみにじ
)” の例文
踏躙
(
ふみにじ
)
る
気勢
(
けはい
)
がすると、袖の
縺
(
もつれ
)
、
衣紋
(
えもん
)
の乱れ、波に
揺
(
ゆら
)
るゝかと震ふにつれて、
霰
(
あられ
)
の如く火花に
肖
(
に
)
て、から/\と飛ぶは、
可傷
(
いたむべし
)
、
引敷
(
ひっし
)
かれ
居
(
い
)
る
棘
(
とげ
)
を落ちて、
血汐
(
ちしお
)
のしぶく荊の実。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
風早學士は、何時の間にか其の雪の薄ツすりと消殘ツてゐる
箇所
(
ところ
)
まで來て了ツた。
管
(
かま
)
はず踏込むで、
踏躙
(
ふみにじ
)
ると、ザクザク
寂
(
しづか
)
な音がする……彼は、ふと其の音に耳を澄まして傾聽した。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
むざんに
踏躙
(
ふみにじ
)
られた期待を胸にしながら、致し方なく河原に下りて、とある空家の軒場にビバークの用意をした。暗い。この世のものとは思われぬほど真っ暗な夜である。妙に滅入ってしまった。
春の遠山入り:(易老岳から悪沢岳への縦走)
(新字新仮名)
/
松濤明
(著)
随分主人の
面
(
つら
)
でも、友達の面でも、
踏躙
(
ふみにじ
)
つて、取る事に於ては
見界
(
みさかひ
)
なしの高利貸が、
如何
(
いか
)
に虫の居所が善かつたからと云つて、人の難儀——には附込まうとも——それを見かねる風ぢやないのが
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
赤や白のビラがコンクリイトの上に
踏躙
(
ふみにじ
)
られた活動写真館の入口に
茶色っぽい町
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
踏躙
(
ふみにじ
)
り
噬
(
か
)
み裂きて、
立在
(
たちどころ
)
に息の根
止
(
とど
)
めぬ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
踏
常用漢字
中学
部首:⾜
15画
躙
漢検1級
部首:⾜
23画
“踏”で始まる語句
踏
踏込
踏張
踏切
踏臺
踏襲
踏台
踏留
踏石
踏掛