“見界”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みさかい60.0%
みさかひ30.0%
みさけえ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗近の言は真率しんそつなる彼の、裏表の見界みさかいなく、母の口占くちうら一図いちずにそれと信じたる反響か。平生へいぜいのかれこれからして見ると多分そうだろう。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼れは兄弟の見界みさかひをも失はうとした。而して次ぎ來るべき狂暴な動作を頭にたくらみながら、兄の握りしめてゐる右手を力まかせに拂ひのけようとした。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
うまれんのがくせでひゝんとさわいだところてえよこしておさえたもんだから畜生ちきしやう見界みさけえもなくかぢツたんだからなあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)