トップ
>
見界
>
みさかひ
ふりがな文庫
“
見界
(
みさかひ
)” の例文
彼れは兄弟の
見界
(
みさかひ
)
をも失はうとした。而して次ぎ來るべき狂暴な動作を頭にたくらみながら、兄の握りしめてゐる右手を力まかせに拂ひのけようとした。
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
そのうち川原も川向うの市街も
見界
(
みさかひ
)
が付かぬばかりに打けむつて、銀線のやうな雷雨が降つた。雨やどりしてゐる男女老若は
笑談
(
ぜうだん
)
などを云ひ云ひ、一歩も動くことが出来ずに居る。
イーサル川
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
随分主人の
面
(
つら
)
でも、友達の面でも、
踏躙
(
ふみにじ
)
つて、取る事に於ては
見界
(
みさかひ
)
なしの高利貸が、
如何
(
いか
)
に虫の居所が善かつたからと云つて、人の難儀——には附込まうとも——それを見かねる風ぢやないのが
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
界
常用漢字
小3
部首:⽥
9画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当