“同好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうこう80.0%
どうかう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神主かんぬし宮氏の家に貞和ぢやうわ文明ぶんめいの頃の記録きろく今にそんせり。当主たうしゆ文雅ぶんがこのみ吟詠ぎんえいにもとめり、雅名がめい正樹まさきといふ。同好どうこうを以てまじはりおさむ。幣下へいしたとなふ社家しやけ諸方しよはうにあまたある大社也。
それではいくら佳句かく好詩こうしができたにしても、る当人の愉快はただ二三同好どうこうの評判だけで、その評判を差し引くと、あとに残るものは多量の不安と苦痛に過ぎない事に帰着してしまう。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おそろしく鐵拐てつか怒鳴どなつて、フトわたし向合むきあつて、……かほて……雙方さうはう莞爾につこりした。同好どうかうよ、と前方さきおもへば、知己ちきなるかな、とひたかつた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)