“どうこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瞳孔73.6%
同好7.5%
同行7.5%
道光3.8%
同庚1.9%
同巧1.9%
瞳光1.9%
道興1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見たばかりで、その病人がもう死にかかっていることはわかった。だが登は規則どおりに脈をさぐり、呼吸を聞き、まぶたをあげて瞳孔どうこうをみた。
それではいくら佳句かく好詩こうしができたにしても、る当人の愉快はただ二三同好どうこうの評判だけで、その評判を差し引くと、あとに残るものは多量の不安と苦痛に過ぎない事に帰着してしまう。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は一晩霊場に泊る筈ですから、同行どうこうの三人もそんならばこの方向に向って道を尋ねて来れば間違いないからと言って、その人らは先に行った。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
対州つしま壱岐いきも英米仏露の諸外国にき取られ、内地諸所の埠頭ふとうは随意に占領され、その上に背負しょい切れないほどの重い償金を取られ、シナの道光どうこう時代の末のような姿になって
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
又三郎は鷲津松隠の末子でこの年三十七歳、枕山と同庚どうこうである。またこの時の下田奉行は伊沢美作守みまさかのかみ政義、都筑駿河守つづきするがのかみ峰重である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくしは偶然遠山雲如が『墨水四時雑詠』の序によって、晴潭は雲如と同庚どうこうであることを知った。すなわち文化七年庚午の生である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
こちらは二人と一人であるから、両方の眼に膏薬を貼つた。要するに同巧どうこうの手段である。
赤膏薬 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
重厚なる風格において、身なりは秀吉より小さいくらいなものだが、瞳光どうこう射るが如き池田勝入あり、また清雅温順せいがおんじゅんに見えて、腹中何をつつむか分らないような大人的風格の持主に細川藤孝がある。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まりこ川又渡る瀬やかへり足 道興どうこう
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)