『赤ひげ診療譚（あかひげしんりょうたん）：02 駈込み訴え（02 かけこみうったえ）』

その日は事が多かった。——午前十時ごろに北の病棟で老人が死に、それからまもなく、重傷を負った女人夫が担ぎこまれた。保本登は老人の死にも立会い、女人夫の傷の縫合にも、新出去定の助手を勤めたが、——それが彼の見習医としての初めての仕事になったの …

著者	山本周五郎
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「オール讀物」1958（昭和33）年4月号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約44分（500文字/分）
朗読目安時間	約1時間14分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

仄（ほのめか） 父（と） 店（だな） 母（か） 脛（ずね） 苛（いら） 入牢（にゅうろう） 厭（いと） 古切（ふるぎれ） 否（いや） 応（おう） 捉（つか） 根（こん） 槇町（まきちょう） 縫合（ほうごう） 乞食（こじき） 乳（ち） 乳房（ちぶさ） 二刻（ふたとき） 仔細（しさい） 仰（おっ） 伜（せがれ） 伴（つ） 俯向（うつむ） 僅（わず） 冴（さ） 凌（しの） 処（ところ） 刺戟（しげき） 刻（とき） 剥（は） 労咳（ろうがい） 午飯（ひるめし） 半刻（はんとき） 半纏（はんてん） 厭悪（えんお） 吃（ども） 吃竹（どもたけ） 呻（うめ） 啜（すす） 喉（のど） 喘（あえ） 嘔吐（おうと） 嘲笑（ちょうしょう） 噛（か） 夕餉（ゆうげ） 天床（てんじょう） 妄執（もうしゅう） 妝（なり） 妾（めかけ） 嫉妬（しっと） 小者（こもの） 尖端（せんたん） 屏風（びょうぶ） 庇（かば） 悋気（りんき） 慇懃（いんぎん） 戸納（とだな） 手筥（てばこ） 拵（こしら） 掩（おお） 摺（す） 文台（ぶんだい） 日和（ひより） 昌朔（しょうさく） 昏（く） 曝（さら） 月（つき） 柏屋（かしわや） 梃子（てこ） 歪（ゆが） 毀（こわ） 温和（おとな） 溜息（ためいき） 潰（つぶ） 激昂（げっこう） 痙攣（けいれん） 痩（や） 癌腫（がんしゅ） 癒着（ゆちゃく） 白洲（しらす） 皺（しわ） 眩（まぶ） 眼力（がんりき） 眼窩（がんか） 瞳孔（どうこう） 瞼（まぶた） 祖父（じい） 稀（まれ） 箇条（かじょう） 箸（はし） 紐（ひも） 繋（つな） 肉躰（にくたい） 脚絆（きゃはん） 脾（ひ） 腑（ふ） 腫脹（しゅちょう） 膝頭（ひざがしら） 膵臓（すいぞう）

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