“肉躰”の読み方と例文
読み方割合
にくたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうなれば斯業しぎょう経営についての犬馬の労は云うまでもなく、自分はこの肉躰にくたいも精神もあげて貴女のために忠誠をつくすでありましょう
陽気な客 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その苦しさは肉躰にくたい的なもので、まず嘔きけがこり、ついで胸を搾木しめぎにかけられるか、ひき裂かれでもするような気持になる。
寒橋 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
年はもう三十五になるが、肉躰にくたい的な快楽以外にはなんの関心もなく、精神的には十五、六歳のまま成長がとまっているようだ。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)