“肉躰上”の読み方と例文
読み方割合
にくたいじよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝ僕等は何うして恁う不幸ふかうなんだらう。精神上せいしんじようにも肉躰上にくたいじようにも、毎もはげしい苦痛ばかりを感じて、少しだツて安らかなときはありやしない。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
生れて人間にんげんの價値をも知らず、宇宙の意味をも考へないで、一生を衣食いしよくため營々えい/\として浪費らうひして了ツたら、其は随分つらいだらうが、たか些々さゝたる肉躰上にくたいじよう苦痛くつうのみなのだから
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)