“手筥”の読み方と例文
読み方割合
てばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
総縫の裲襠うちかけに、三つ葉葵の紋を散らした手筥てばこ、相沢半助思わずハッと頭を下げるはずみに、乗物の扉はピシンと閉ってしまいました。
が、家に持ち伝へた螺鈿らでん手筥てばこや白がねの香炉は、何時か一つづつ失はれて行つた。と同時に召使ひの男女も、誰からか暇をとり始めた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
信長の耳にはいって、信長の前で、小色紙に即興の和歌をしたためて見せ、美しい菓子と手筥てばこを褒美にもらったこともある。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)