“縫合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬいあわ42.9%
ほうごう28.6%
ぬいあ14.3%
ぬひあ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「机博士、おまえはわざと左の肩に傷をつけ、そのなかに黄金メダルの半ペラをおしこみ、そのうえを縫合ぬいあわしたのだろう。いま、おれが、その金庫をひらいてやろう」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
保本登は老人の死にも立会い、女人夫の傷の縫合ほうごうにも、新出去定の助手を勤めたが、——それが彼の見習医としての初めての仕事になったのだ。
ハタとめば、その空のれた処へ、むらむらとまた一重ひとえ冷い雲がかさなりかかって、薄墨色に縫合ぬいあわせる、と風さえ、そよとのもの音も、蜜蝋をもって固く封じた如く、乾坤けんこんじゃくとなる。……
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ハタとめば、そられたところへ、むら/\とまた一重ひとへつめたくもかさなりかゝつて、薄墨色うすずみいろ縫合ぬひあはせる、とかぜさへ、そよとのものおとも、蜜蝋みつらふもつかたふうじたごとく、乾坤けんこんじやくる。……
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)