“薄墨色”の読み方と例文
読み方割合
うすずみいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他(た)の一図は次第に高くなり行く両側の御長屋(おながや)をばその屋根を薄墨色(うすずみいろ)に、その壁を白く、土台の石垣をば薄き紺色にして
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
茫々(ぼうぼう)たる薄墨色(うすずみいろ)の世界を、幾条(いくじょう)の銀箭(ぎんせん)が斜(なな)めに走るなかを、ひたぶるに濡れて行くわれを、われならぬ人の姿と思えば、詩にもなる、句にも咏(よ)まれる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うそ寒(さぶ)しと云(い)ひしも二日(ふつか)三日(みつか)朝來(あさより)もよほす薄墨色(うすずみいろ)の空模樣(そらもやう)に頭痛(づつう)もちの天氣豫報(てんきよはう)相違(さうゐ)なく西北(にしきた)の風(かぜ)ゆふ暮(ぐれ)かけて鵞毛(がもう)か柳絮(りうじよ)かはやちら/\と降(ふ)り出(い)でぬ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)