“薄彩色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすさいしき83.3%
うすざいしき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四五間さきに、上品な絵の具の薄彩色うすさいしきで、たたずんでいた、今の、その美人の姿だがね、……淀川の流れに引かれた、私の目のせいなんだろう。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その時ふっとまた、つまの水に映るのが、薄彩色うすさいしきして目に見えたが、それならば、夢になろう、夢ならば、ここで覚める!
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ははあ、和尚さん、娑婆気しゃばっけだな、人寄せに、黒枠で……と身を投げた人だから、薄彩色うすざいしき水絵具の立看板。」
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)