“三日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつか39.1%
みっか39.1%
みか10.3%
さんじつ4.6%
さんち3.4%
さんにち2.3%
数日1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二日ふつか眞夜中まよなか——せめて、たゞくるばかりをと、一時ひととき千秋せんしうおもひつ——三日みつか午前三時ごぜんさんじなかばならんとするときであつた。……
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だが、般若丸の名刀が、さやだっしようとしたしゅんかんに、はッと気がついたのは(を見るなかれ)という御岳みたけ三日みっか神誓ちかいである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われは聚珍館しうちんくわん(ムゼオ、ボルボニイコ)、劇場、公苑など尋ねめぐりて、未だ三日みかならぬに、早く此都會の風俗のおほかたを知ることを得たり。
この年抽斎の次男矢島優善やすよしは、遂に素行修まらざるがために、表医者おもていしゃへんして小普請こぶしん医者とせられ、抽斎もまたこれに連繋れんけいして閉門三日さんじつに処せられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
暑中休暇を利用して海水浴に行った友達からぜひ来いという端書はがきを受け取ったので、私は多少の金を工面くめんして、出掛ける事にした。私は金の工面に三日さんちを費やした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
不動様のお三日さんにちという午過ひるすぎなぞ参詣戻りの人々が筑波根つくばね繭玉まゆだま成田山なりたさん提灯ちょうちん泥細工つちざいく住吉踊すみよしおどりの人形なぞ
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
三日数日間滞在して同地を出発して、[明治三十四年三月二十一日に]ダージリンを出てからちょうど二ヵ年と三ヵ月ばかりでラサ府のセラ大寺へ着しましたのですが
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)