“さんち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サンチ
語句割合
山地42.9%
三日21.4%
産地14.3%
三地7.1%
散地7.1%
7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういって、むらひとは、平地へいちといわず、山地さんちといわず、なしの栽培さいばいして、これを名産めいさんにしようとくわだてました。やがてこのむらは、なしの名産地めいさんちとなりました。
……両三日さんち
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
北国ほっこくのさびしいむらは、こうしていつしか名高なだかくすり産地さんちれ、んだまちとなりました。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
久米一ほどの名人の火入ひいれする窯焚かまたきはそうザラにあるものでなく、大川内おおかわち伊万里いまり有田ありた三地さんちを通じてみても、今度の献上陶器けんじょうすえものの火入れは、どうしても百助でなければおさまりがつかない。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
欲界の散地さんちに生を受くる者、心の散乱しないということがござりましょうや。煩悩具足ぼんのうぐそくの凡夫の身がどうして妄念を止めることが出来ましょう。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
対手あひて名代なだい千枚張せんまいばりだから大抵な三十さんちでは中々貧乏揺ぎもしない困り物だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)