“サンチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:さんち
語句割合
66.7%
16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氷山へうざんくだけてたま飛散とびちごとく、すでにうしなつて、四途路筋斗しどろもどろ海賊船かいぞくせんに、命中あたるも/\、本艦々尾ほんかんかんびの八インチ速射砲そくしやほうは、たちま一隻いつせき撃沈げきちんし、同時どうじ打出うちだす十二サンチほう榴彈りうだん
手持筒てもちづつの二サンチほうぐらいな鉄砲の弾丸たまが、ふいに、屋形船やかたのすぐ側へ落ちた。白い飛沫しぶきが、滝のように、ざっと、屋形の中へまでかかった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
越中島の砲術調練場でも、パチパチと、豆をるような小銃の間に遠雷のような、八サンチほうの音がしていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なかなかあなどれない。三十六サンチの大砲弾が、うなりを立てて、遊撃隊の頭の上へ、襲いかかった。本多鋼鉄がどんなに強くても、油断はできぬ。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
この四隻は同じ型の姉妹艦で、海軍省の発表によると、噸数トンすうは八千五百噸、武装は十五サンチ砲十五門、十二糎高角砲四門で、速力は三十三ノットだ。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)