サンチ)” の例文
迷亭一流のたとえをもって寒月君を評すれば彼は活動図書館である。智識をもってね上げたる二十八サンチの弾丸である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
氷山へうざんくだけてたま飛散とびちごとく、すでにうしなつて、四途路筋斗しどろもどろ海賊船かいぞくせんに、命中あたるも/\、本艦々尾ほんかんかんびの八インチ速射砲そくしやほうは、たちま一隻いつせき撃沈げきちんし、同時どうじ打出うちだす十二サンチほう榴彈りうだん
『山下さん、こゝからあのお台場なら何サンチでいけますか?』
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「音が違うな、二十八サンチは。——」
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
十二サンチ速射砲そくしやほうもん、四十七ミリ速射砲そくしやほう十二もん機關砲きくわんほうもんあるです。
右手ゆんでにぎる十二サンチほう撃發機げきはつき艦長かんちやう一令いちれいつばかり。