“珊々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんさん66.7%
さらさら16.7%
さん/\16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女神像の下より珊々さんさんの音を立てて流れ落つる三条の清水、これが即ち世に名高いエジェリヤの涙泉で、神像は言うまでもなく、エジェリヤの像である。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
彼は外套オバコオト衣兜かくしより一袋のボンボンを取出とりいだして火燵こたつの上に置けば、余力はずみに袋の口はゆるみて、紅白の玉は珊々さらさら乱出みだれいでぬ。こは宮の最も好める菓子なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
瑠璃光がはっとして我にかえった時、もう老人の姿は見えなかったにも拘らず、彼の膝の上には、正しく水晶の数珠が暁の露のように、珊々さん/\と輝いて居た。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)