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『二人の稚児』
ふりがな文庫
『
二人の稚児
(
ふたりのちご
)
』
二人の稚児は二つ違いの十三に十五であった。年上の方は千手丸、年下の方は瑠璃光丸と呼ばれて居た。二人は同じように、まだ頑是ない時分から女人禁制の比叡の山に預けられて、貴い上人の膝下で育てられた。千手丸は近江の国の長者の家に生れたのだそうである …
著者
谷崎潤一郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1918(大正7)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約36分(500文字/分)
朗読目安時間
約60分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
掌
(
たなぞこ
)
長
(
とこし
)
上
(
うわ
)
囚人
(
とりこ
)
生
(
しょう
)
穢
(
けがら
)
香
(
かおり
)
先達
(
せんだち
)
填
(
うず
)
対面
(
たいめ
)
生暖
(
なまあたゝか
)
訝
(
あや
)
何処
(
いずく
)
偏
(
ひと
)
商人
(
あきうど
)
寝
(
い
)
忝
(
かたじけな
)
慌
(
あわたゞ
)
物怪
(
ものゝけ
)
主
(
あるじ
)
今日
(
きょう
)
何故
(
なにゆえ
)
前世
(
さきのよ
)
効
(
かい
)
原
(
もと
)
嘲笑
(
あざわら
)
宿
(
しゅく
)
彳
(
たゝず
)
御
(
おん
)
恙
(
つゝが
)
指
(
ゆびさ
)
某
(
それがし
)
理
(
ことわり
)
発
(
あば
)
禁制
(
きんぜい
)
縛
(
いまし
)
縦
(
たと
)
脇士
(
わきじ
)
膝下
(
ひざもと
)
賞
(
め
)
遊女
(
あそびめ
)
一期
(
いちご
)
不便
(
ふびん
)
主
(
ぬし
)
乳人
(
めのと
)
二十
(
はたち
)
五濁
(
ごじょく
)
仮形
(
けぎょう
)
伽噺
(
とぎばなし
)
例
(
ためし
)
八瀬
(
やせ
)
勤行
(
ごんぎょう
)
厭
(
いや
)
嚠朗
(
りゅうろう
)
在家
(
ざいけ
)
埃
(
ほこり
)
塵
(
ちり
)
天竺
(
てんじく
)
女人
(
にょにん
)
女子
(
おなご
)
奴僕
(
ぬぼく
)
宥
(
なだ
)
尾上
(
おのえ
)
居
(
お
)
岨道
(
そばみち
)
崎嶇
(
きく
)
帳
(
とばり
)
弥勒
(
みろく
)
形相
(
ぎょうそう
)
得度
(
とくど
)
復
(
かえ
)
情
(
なさけ
)
懊
(
じ
)
手疵
(
てきず
)
数多
(
あまた
)
斥
(
しりぞ
)
明日
(
あす
)
曰
(
いわ
)
楣間
(
びかん
)
横川
(
よかわ
)
深山
(
みやま
)
渾身
(
こんしん
)
源
(
みなもと
)
潰
(
つぶ
)
無間
(
むげん
)
狭霧
(
さぎり
)
獰悪
(
どうあく
)
甍
(
いらか
)
生物
(
いきもの
)
甲高
(
かんだか
)
眼瞼
(
まぶた
)
瞰
(
み
)
稚児
(
ちご
)
絆
(
きずな
)
縁
(
ふち
)
群
(
むれ
)
聖
(
ひじり
)
胡散
(
うさん
)
脚下
(
あしもと
)
艷冶
(
えんや
)