“楣間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びかん90.9%
なげし9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文科の某教授がとった、池を中心とした写真が、何枚か今のバラック御殿の楣間びかんにかかっている。今ではもう歴史的のものになってしまった。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
奥では燻製の鰊や、蟹の鑵詰の鑵や、シトロン、麦酒の瓶などが、売品として、二、三の卓上に飾り立ててもあった。楣間びかんの即製のビラを見上ると
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そしてはつと気がいて後を見ると、楣間なげしに懸つたゲツセマネの基督は吃驚びつくりしたやうにふるへて居た。広岡女史はつと立ち上つたと思ふと、大きな手で相手の肩を押へた。