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懊
ふりがな文庫
“懊”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
じ
61.9%
じれ
9.5%
ぢれ
9.5%
うるさ
4.8%
なや
4.8%
なやま
4.8%
むづか
4.8%
▼ 他 4 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じ
(逆引き)
凡
(
およ
)
そ相手が
左様
(
さよう
)
に手の込んだ
懊
(
じ
)
らし方をすると云うのは、彼を嫌っているのではなくて、彼に興味を抱いている證拠ではないのか。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
懊(じ)の例文をもっと
(13作品)
見る
じれ
(逆引き)
『
懊
(
じれ
)
つたい!』と
自暴
(
やけ
)
に體を顫はせて
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
懊(じれ)の例文をもっと
(2作品)
見る
ぢれ
(逆引き)
「
奈何
(
どう
)
爲よう。奈何爲よう。」と、終ひには少し
懊
(
ぢれ
)
つたくなつて來て、愈々以て決心が附かなくなつた。と、言つて、
發
(
た
)
たうといふ氣は微塵もないのだ。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
懊(ぢれ)の例文をもっと
(2作品)
見る
▼ すべて表示
うるさ
(逆引き)
「ああ、ただもう家名を
傷
(
きずつ
)
けないようにって、耳
懊
(
うるさ
)
く言って聞かせるのよ。堅い奴だが、おいら嫌いじゃあねえ。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
懊(うるさ)の例文をもっと
(1作品)
見る
なや
(逆引き)
柳は
駭
(
おどろ
)
いて、その附近の家を一軒一軒訊いてみたが、だれも知ったものはなかった。
陽
(
ひ
)
はもう西にまわっていた。柳は怒りと
懊
(
なや
)
みで自分のことも忘れて帰って来た。途中で一つの輿とゆき違った。
織成
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
懊(なや)の例文をもっと
(1作品)
見る
なやま
(逆引き)
肉づきのいい丸い頤は、先のところでふっくらと
二
(
ふた
)
重頤になっていた。そして
膚
(
はだ
)
と襦袢との間から、
懊
(
なやま
)
しい年盛りの女の香気がムンムンと立ちのぼってくるような気がした。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
懊(なやま)の例文をもっと
(1作品)
見る
むづか
(逆引き)
徳二郎は
平常
(
ふだん
)
にない
懊
(
むづか
)
しい顏をして居たが、女のさす盃を受けて
一呼吸
(
ひといき
)
に呑み干し
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
懊(むづか)の例文をもっと
(1作品)
見る
懊
漢検1級
部首:⼼
16画
“懊”を含む語句
懊悩
懊惱
懊々
懊悔
懊悩呻吟
懊悩地獄
懊悩戦慄
懊悩煩悶
懊悩転輾
懊悶
懊憹
煩悶懊悩
煩悶懊惱
“懊”のふりがなが多い著者
谷崎潤一郎
石川啄木
蒲 松齢
三遊亭円朝
国木田独歩
久生十蘭
海野十三
泉鏡花