“じれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジレ
語句割合
焦48.1%
焦心9.3%
焦燥5.6%
焦慮5.6%
焦躁5.6%
自烈5.6%
懊3.7%
焦烈3.7%
燥3.7%
自裂3.7%
悶1.9%
憤1.9%
焦熱1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だって——ああ焦(じれ)ったい。この方は何じゃありませんか——御姉(おあねえ)さんの志だって、お雛様に御馳走なすった、お定りの(栄螺と蛤。)——
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『否(いゝ)え、否(いゝ)え!冐險談(ばうけんだん)が先(さ)き』云(い)つてグリフォンは焦心(じれ)ッたさうに、『説明(せつめい)なンて、時間(じかん)ばかり要(かゝ)つて仕方(しかた)がない』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
當事者(たうじしや)たる彼等(かれら)には五月繩(うるさ)い其(そ)の支障(さはり)をこつそりと拂(はら)ひ退(の)けねば成(な)らぬ焦燥(じれ)つたい感(かん)が止(や)まないのに
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「だつて……」と友達は焦慮(じれ)つたさうに言つた。「君は吾々の仲間で一番富豪(かねもち)なんぢやないか。」
ややもすれば年老(としお)いて女の役の無くなる頃(ころ)に臨(のぞ)むと奇妙(きみょう)にも心状(こころ)が焦躁(じれ)たり苛酷(いらひど)くなったりしたがるものであるから、この女もまたそれ等(ら)の時に臨んでいたせいででもあろうか
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そんなに考へていらつしやるの。早く帰らないといけませんわ。美奈子が、淋しがつてゐるのですもの。歩きながらでは、話せないなんて、一体どんな話なの! 早く言つて御覧なさい! まあ、自烈(じれ)つたい人ですこと。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
『懊(じれ)つたい!』と自暴(やけ)に体を顫はせて
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
感情と理窟の縺(もつ)れ合(あ)った所を解(ほ)ごしながら前へ進む事のできなかった彼らは、どこまでもうねうね歩いた。局所に触るようなまた触らないような双方の態度が、心のうちで双方を焦烈(じれ)ったくした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
が、良秀の方では、相手の愚図々々してゐるのが、燥(じれ)つたくなつて参つたのでございませう。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
喜八 自裂(じれ)ッたくならねえ内は大丈夫請合っとくから、今の内に討たれに出て来い。
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
其(その)婦人は如何(いか)にも忌々(いまいま)しそうな、悶(じれ)ったそうな、癪(しゃく)に障(さわ)ると云うような風情で、身を斜めにして私の方をジロリと睨んだ顔、取立(とりた)てて美人と賞讃(ほめはや)すほどではないが、確(たしか)に十人並以上の容貌(きりょう)で
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「こんなに遅々(ぐづぐづ)してをりましたら、さぞ貴方憤(じれ)つたくてゐらつしやいませう」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
兄を下から見上げるとさも焦熱(じれ)ったそうに頂上の山門の角に立っていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)