“じれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
49.0%
焦心6.1%
焦慮6.1%
焦躁6.1%
自烈6.1%
4.1%
焦烈4.1%
焦燥4.1%
4.1%
自裂4.1%
(他:3)6.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じれつたがり、駈出かけだしたりあるひ跡足あとあしでバタ/\やるやうなこともございました。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
だって——ああじれったい。この方は何じゃありませんか——御姉おあねえさんの志だって、お雛様に御馳走なすった、お定りの(栄螺と蛤。)——
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
焦心じれだして、この上は、外に出て彼奴きゃつらの間道をたずねるか、張番の男を締めあげて問いただしてみる方が早手廻し——と急いでそこを飛びだしてくる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うずうずして独りで焦心じれていると、ふと椽側にバタリバタリと足音がする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
のみならずまゆは両方からせまって、中間に数滴の薄荷はっかを点じたるごとく、ぴくぴく焦慮じれている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「だつて……」と友達は焦慮じれつたさうに言つた。「君は吾々の仲間で一番富豪かねもちなんぢやないか。」
今晩なぞとは手ぬるいぞ、と驀向まつかうから焦躁じれを吹つ掛けて、飲め、酒は車懸り、猪口ちよくは巴と廻せ廻せ、お房外見みえをするな、春婆大人ぶるな
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ややもすれば年老としおいて女の役の無くなるころのぞむと奇妙きみょうにも心状こころ焦躁じれたり苛酷いらひどくなったりしたがるものであるから
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
君はいつも自身の文章を讀み返すと、凡ての過去そのものの如く、いつそ自烈じれつたいといふ氣を起した。
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「早く、おつしやいよ! 何をそんなに考へていらつしやるの。早く帰らないといけませんわ。美奈子が、淋しがつてゐるのですもの。歩きながらでは、話せないなんて、一体どんな話なの! 早く言つて御覧なさい! まあ、自烈じれつたい人ですこと。」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
じれつたい!』と自暴やけに體を顫はせて、
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
じれつたい!』と自暴やけに体を顫はせて、
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
三沢は焦烈じれったそうな自分の顔をなお懇気こんきに見つめていたが、やがて「じゃ話そう」と云った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
局所に触るようなまた触らないような双方の態度が、心のうちで双方を焦烈じれったくした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かれしばらあひだいてはまたんで/\噛締かみしめてもれぬあるものたいするやうな焦燥じれつたさと
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
當事者たうじしやたる彼等かれらには五月繩うるさ支障さはりをこつそりとはら退けねばらぬ焦燥じれつたいかんまないのに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
が、良秀の方では、相手の愚図々々してゐるのが、じれつたくなつて参つたのでございませう。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
が、良秀の方では、相手の愚圖々々してゐるのが、じれつたくなつて參つたのでございませう。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「それが何うしたといふんだよ、自裂じれつたい野郎だな。俺は時計の有難味なんか聽いてやしないよ。その時計が這ひ出して下水へでも姿を隱したと言ふのか」
喜八 自裂じれッたくならねえ内は大丈夫請合っとくから、今の内に討たれに出て来い。
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
で、その婦人は如何いかにも忌々いまいましそうな、じれったそうな、しゃくさわると云うような風情で、身を斜めにして私の方をジロリと睨んだ顔、取立とりたてて美人と賞讃ほめはやすほどではないが、たしかに十人並以上の容貌きりょうで、誠に品の高尚けだかい顔。
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「こんなに遅々ぐづぐづしてをりましたら、さぞ貴方じれつたくてゐらつしやいませう」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
兄を下から見上げるとさも焦熱じれったそうに頂上の山門の角に立っていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)