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焦燥
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じれ
ふりがな文庫
“
焦燥
(
じれ
)” の例文
「鍋、鍋、鍋」たてつけて呼んでも返答をしない。
焦燥
(
じれ
)
きッていると、気の抜けたころに、間の抜けた声で
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
當事者
(
たうじしや
)
たる
彼等
(
かれら
)
には
五月繩
(
うるさ
)
い
其
(
そ
)
の
支障
(
さはり
)
をこつそりと
拂
(
はら
)
ひ
退
(
の
)
けねば
成
(
な
)
らぬ
焦燥
(
じれ
)
つたい
感
(
かん
)
が
止
(
や
)
まないのに
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「変だね。」G——は苦笑したが、
焦燥
(
じれ
)
つたく思つた。
彷徨へる
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼
(
かれ
)
は
暫
(
しばら
)
く
間
(
あひだ
)
を
措
(
お
)
いては
又
(
また
)
、
噛
(
か
)
んで/\
噛締
(
かみし
)
めても
噛
(
か
)
み
切
(
き
)
れぬ
或
(
ある
)
物
(
もの
)
に
對
(
たい
)
するやうな
焦燥
(
じれ
)
つたさと
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
怨恨
(
うらみ
)
といふよりも
焦燥
(
じれ
)
つたさであつた。おつぎの
身體
(
からだ
)
には
恁
(
か
)
うして
事件
(
じけん
)
を
惹
(
ひ
)
き
起
(
おこ
)
すべき
機會
(
きくわい
)
が
與
(
あた
)
へられなかつた。それでも
只
(
たつた
)
一人
(
ひとり
)
おつぎと
手
(
て
)
を
執
(
と
)
つて
語
(
かた
)
ることにまで
近
(
ちか
)
づき
得
(
え
)
たものがあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“焦燥”の意味
《名詞》
焦 燥(しょうそう 「焦躁」の「同音の漢字による書きかえ」)
いらいらして焦ること。
(出典:Wiktionary)
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
燥
常用漢字
中学
部首:⽕
17画
“焦燥”で始まる語句
焦燥感
焦燥気味