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焦心
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じれ
ふりがな文庫
“
焦心
(
じれ
)” の例文
うずうずして独りで
焦心
(
じれ
)
ていると、ふと椽側にバタリバタリと足音がする。其足音が玄関へ来る。確かに雪江さんだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
『
否
(
いゝ
)
え、
否
(
いゝ
)
え!
冐險談
(
ばうけんだん
)
が
先
(
さ
)
き』
云
(
い
)
つてグリフォンは
焦心
(
じれ
)
ッたさうに、『
説明
(
せつめい
)
なンて、
時間
(
じかん
)
ばかり
要
(
かゝ
)
つて
仕方
(
しかた
)
がない』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
と
焦心
(
じれ
)
だして、この上は、外に出て
彼奴
(
きゃつ
)
らの間道をたずねるか、張番の男を締めあげて問いただしてみる方が早手廻し——と急いでそこを飛びだしてくる。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この時
焦心
(
じれ
)
きって居りましたし、兄が
昨晩
(
ゆうべ
)
並木
道
(
どおり
)
で乞食から貰った銀笛だなどと、よしや私が云った所で迂散に思われるに違いない! 第一、私達の家柄として、乞食から物を貰ったなどと
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
これは
焦心
(
じれ
)
る方が無理である。
下情
(
しもざま
)
のことに通じぬ人とすれば無理はないが、こなたは急ぐに不利な女駕であるし、先のは、飛ぶべく軽快にできている四ツ手駕。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
愛
(
あい
)
ちやんは
芋蟲
(
いもむし
)
がこんな
詰
(
つま
)
らぬ
念
(
ねん
)
を
押
(
お
)
すので
少
(
すこ
)
し
焦心
(
じれ
)
ッたくなつて、やゝ
後退
(
あとじさ
)
りして
極
(
きは
)
めて
眞面目
(
まじめ
)
に
構
(
かま
)
へて、『お
前
(
まへ
)
こそ
誰
(
だれ
)
だ、一
體
(
たい
)
前
(
さき
)
に
話
(
はな
)
すのが
當然
(
あたりまへ
)
ぢやなくッて』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『
靴底魚
(
したひらめ
)
と
鰻
(
うなぎ
)
とでサ、
勿論
(
もちろん
)
』とグリフォンは
些
(
や
)
や
焦心
(
じれ
)
ッたさうに
答
(
こた
)
へて、『
蝦
(
えび
)
ッ
子
(
こ
)
に
聞
(
き
)
け』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
“焦心”の意味
《名詞》
思いを焦がすこと。
気持ちを苛立たせること。
(出典:Wiktionary)
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“焦”で始まる語句
焦
焦躁
焦燥
焦立
焦々
焦慮
焦点
焦茶
焦眉
焦土