“焦点”のいろいろな読み方と例文
旧字:焦點
読み方割合
しょうてん64.7%
フオカス5.9%
せうてん5.9%
フォーカス5.9%
ピント5.9%
フォカス5.9%
マト5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、僕にはもう一つ選ばなければならない怒りの焦点しょうてんがある。それは前者ほど大きな、そして永久な敵ではないかも知れない。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
焦点フオカスが合わないので恐ろしく手間を喰わせやがった。女はドウモ苦手だ……ハハン……。モウいいから片付けちまえ。ホラッ……喰い付かれるなとタッタ今云ったじゃないか。見ろ……。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
誤まつた焦点せうてんのなかに、心をかきみだされる事もない。すべてが、のびのびとふるまへるのは、お互ひの心の詮索せんさくが不必要なせゐだらうかとも思へた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
それは、死点デッドポイント焦点フォーカス如何いかん——つまり、音響学の単純な問題にすぎないのさ。たぶんクリヴォフ夫人の位置が、伸子がペダルで出した唸りに対して、死点デッドポイント
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
焦点ピントが……焦点が……その焦点がはずれてるぞ! といわんばっかりに、未亡人の顳顬こめかみがピクピクするから、ひとまず問答もこれで打ち切らざるを得ぬ。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
おもひおもひの焦点フォカスをむすび
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)