“昨晩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうべ75.0%
さくばん11.7%
ゆふべ5.0%
ゆべな3.3%
ゆんべ1.7%
よべ1.7%
ユンベ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨晩(ゆうべ)不思議な病院で、奇怪の手術の手伝いをした為め、思いもよらない沢山の金を、彼は外人から貰ったので、今夜は大変裕福なのである。
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
聞(き)くところによりますと、こんどわたしたちが放(はな)し飼(が)いになったについて、ねずみどもがたいそう困(こま)って、昨晩(さくばん)お寺(てら)の和尚(おしょう)さんの所(ところ)へ行って
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
(間)それが昨晩(ゆふべ)なの。(間)宿屋で、偶然、あの人のお友達つていふ人に遇つたのよ。今迄聞いたこともない人なの、それが、晩方から来て、一緒にお酒を飲み出したの。
驟雨(一幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
『お定さん、昨晩(ゆべな)持つて來た時、此蒲團どア表(おもで)出して疊まさつてらけすか、裏出して疊まさつてらけすか?』と言ひ出した。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「こりゃ菊枝。父つあんが昨晩(ゆんべ)買って来たのだぞ。ほら、水色の蝙蝠(こうもり)。ほれから、この単衣(ひとえ)も……両方で十三円だぢぞ。」
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
目が覚めると、障子が既に白んで、枕辺(まくらもと)の洋燈は昨晩(よべ)の儘に点いてはゐるけれど、光が鈍く䗹々(じじ)と幽かな音を立ててゐる。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あれは——あんた昨晩(ユンベ)知らなかつたかね、あゝもう寝てゐたつけね。あれはあんた、田に引く水のことで喧嘩をして胸に石を投げられて傷をした人ですよ。
その頃の生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)