“もどか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牴牾26.3%
焦躁21.1%
焦燥15.8%
10.5%
遲緩5.3%
5.3%
怠緩5.3%
懊悩5.3%
遅緩5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、祖母の意を迎へて、福岡の清夫婦の所行を非難したり、親戚の誰れもが祖母の味方になつて力を添へようとしないのを牴牾しがつたりしてゐた。
孫だち (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
ここまで光来と、小手にて招くに、得三は腰に付けたる短銃発射焦躁しく、手に取って投附くれば、ひらりとはずして遁出すを、遣らじものを。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
途中の焦燥しさは、まるで際涯もない旅をしている気持であった。畑や村が車窓をかすめて後へ後へと消え、沿道の電線は、鞦韆からでも眺めるように、目まぐるしく高まったりちこんだりした。
情状酌量 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
人心はき、新聞はこの記事で充満し、話題はこれで持ちきり、警察をしとする素人探偵がそこに飛び出し、その筋は加速度にやっきになっている矢先——いうまでもなく九月八日の夜はもちろん
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「そんなに可怖びつくりやんぢやねえかうすんだ」勘次遲緩におつぎの萬能をとつてんでせる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
どうかすると土手かでかなことがあるので、されて蒲公英がまだ遲緩しげにしてては、またつたのにいてまつたやうな姿である。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
次第にしいような彼女の心をなだめて行った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
小野田は、お島の投遣なのをしそうに言った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それにいつの間にやられたのか、その手の甲と同じように、背筋にも痛痒さを覚えるので、それを自から掻こうとしても、手の先は巧く思う壺に達せぬ事を怠緩しがった。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
差し向いにいてもあまり口数をきかぬお今の様子が、室の心を一層いらいらさせた。別居さしてある理由などに、疑いを抱いているらしい懊悩しさが、黙っている室の目に現われていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
浅田は椅子から飛上って、自動車を待つ間も遅緩しく階段を駈下りていった。
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)