“せうさう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焦燥40.0%
焦躁40.0%
小瘡5.0%
小窓5.0%
少壮5.0%
憔懆5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと我に返つて伊藤が英語の誤訳を指摘されたりした場合、私の心臓はしばし鼓動をやめ、更に深く更にやるせない一種の悲壮なまでの焦燥せうさうが底しれず渦巻うづまくのであつた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
平次とガラツ八は、不安と焦躁せうさうに眼ばかり光らせてゐる雇人の中をお勝手から納戸へ、奧の方へと通ふ廊下をみちびかれます。
此湯疝ある人浴してよく治すといへり。〔此辺温泉おほし。小湯こゆといふあり。小瘡せうさうによし。たんぐわの湯といふあり。性熱なり。小瘡をうれふるもの小湯に入まさに治んとするとき此湯にいる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
詩話に所謂いはゆる「客歳」とはいづれの年であらうか。同じ補遺のけんの一に女詩人大崎氏小窓せうさうの死を記して、「女子文姫以今年戊寅病亡」と云つてある。五山が此巻を草したのは恐くは文政元年であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此帝都このていとを去りて絶海無人ぜつかいむじんたうをさして去りぬ、さかんなるさまを目撃したる数萬すうまんの人、各々めい/\が思ふ事々こと/″\につき、いかに興奮感起こうふんかんきしたる、ことに少壮せうさうの人の頭脳づなうには
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
人々の憔懆せうさうのみのかなしみや
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)