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牴牾
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もどか
ふりがな文庫
“
牴牾
(
もどか
)” の例文
黄昏
(
たそがれ
)
に似た薄暗さの底に、三人はしばらくプログラムを見ていたが、葉子は中に庸太郎という隔てのあるのを
牴牾
(
もどか
)
しがるようなふうもしていた。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そして、祖母の意を迎へて、福岡の清夫婦の所行を非難したり、親戚の誰れもが祖母の味方になつて力を添へようとしないのを
牴牾
(
もどか
)
しがつたりしてゐた。
孫だち
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
「どうぞその後を、それから。」と聞く身には他事をいううちが
牴牾
(
もどか
)
しく、
膠
(
にべ
)
もなく続きを
促
(
うなが
)
した。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
牴牾
(
もどか
)
しいのはこっちだ、といったふうに寸分違わないように似せてゆく。それが遊戯になってしまった。しまいには彼が「松仙閣」といっているのに、勝子の方では知らずに「朝鮮閣」と言っている。
城のある町にて
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
伊沢と
膝
(
ひざ
)
を並べて坐りでもすると、何となしぽっとした
逆上気味
(
のぼせぎみ
)
になり、自分の気持を
婉曲
(
えんきょく
)
に表現することもできず、品よく
凭
(
もた
)
れかかる
術
(
すべ
)
も知らないだけに、一層
牴牾
(
もどか
)
しさを感ずるのだった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
牴
漢検1級
部首:⽜
9画
牾
漢検1級
部首:⽜
11画
“牴”で始まる語句
牴触
牴