“遅緩”のいろいろな読み方と例文
旧字:遲緩
読み方割合
ちかん25.0%
もど25.0%
もどか25.0%
もどかし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船は十一分の重量おもみあれば、進行極めて遅緩ちかんにして、糸魚川いといがわに着きしは午後四時半、予定におくるることおよそ二時間なり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紀氏は遅緩もどかしくなつて、友達仲間を説き廻つて
浅田は椅子から飛上って、自動車を待つ間も遅緩もどかしく階段を駈下りていった。
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)
それを聞くと道助は遅緩もどかしさに堪へられなくなつて、「馬鹿、お前にはわからない。」と叫んで横を向いてしまつた。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)