もどか)” の例文
肝腎かんじんの算哲の墓𥥔ぼこう発掘を行わないのだろう——と、それが何よりもどかしく思われるのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
人心はおののき、新聞はこの記事で充満し、話題はこれで持ちきり、警察をもどかしとする素人しろうと探偵がそこに飛び出し、その筋は加速度にやっきになっている矢先——いうまでもなく九月八日の夜はもちろん
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)