“焦熱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうねつ70.0%
せうねつ20.0%
じれ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多少の呼吸も心得ている上に、今は恩人最後の大業を、命にかけても焼き上げようとする一念があった。焦熱しょうねつの懸命があった。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地獄には誰でも知つてゐる通り、つるぎの山や血の池の外にも、焦熱せうねつ地獄といふ焔の谷や極寒ごくかん地獄といふ氷の海が、真暗な空の下に並んでゐます。
杜子春 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
兄を下から見上げるとさも焦熱じれったそうに頂上の山門の角に立っていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)