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『増長天王』
ふりがな文庫
『
増長天王
(
ぞうちょうてんのう
)
』
こんな奥深い峡谷は、町から思うと寒い筈だが、案外冷たい風もなく、南勾配を選って山歩きをしていると草萌頃のむしむしとする地息に、毛の根が痒くなる程な汗を覚える。 天明二年の春さきである。 木の芽の色、玲瓏な空、もえる陽炎、まことに春らしい山村 …
著者
吉川英治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「サンデー毎日 春季特別号」1927(昭和2)年4月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約23分(500文字/分)
朗読目安時間
約39分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
峡
(
たにあい
)
汝
(
おの
)
生
(
き
)
絶
(
ぜっ
)
貫
(
とお
)
栄
(
ばえ
)
向
(
こう
)
故意
(
せい
)
日向
(
ひあた
)
飜々
(
ほんぽん
)
嚇
(
か
)
老
(
お
)
顧
(
かえ
)
火口
(
かこう
)
兆
(
ちょう
)
八
(
ぱち
)
屈
(
くっ
)
尊
(
みこと
)
蒼
(
さお
)
彼奴
(
かやつ
)
素地
(
そじ
)
作
(
さく
)
朱
(
しゅ
)
築
(
きず
)
赫々
(
あかあか
)
跳
(
と
)
報
(
し
)
破
(
や
)
違
(
ちげ
)
釉薬
(
くすり
)
吐
(
ぬ
)
汝
(
うぬ
)
肥
(
こ
)
成行
(
なりゆ
)
自
(
おのずか
)
縞衣
(
しまぎぬ
)
締
(
しま
)
芸
(
わざ
)
揚
(
あが
)
待遇
(
たいぐう
)
方
(
ほう
)
旨
(
むね
)
明
(
あか
)
衝
(
う
)
納
(
おさ
)
幸
(
さち
)
暗
(
やみ
)
工匠
(
こうしょう
)
峡谷
(
たにあい
)
朝会
(
ちょうかい
)
覚
(
おぼ
)
山峡
(
やまあい
)
尖
(
さき
)
嫌
(
いや
)
止
(
よ
)
執念
(
しゅうねん
)
這
(
ば
)
嘲笑
(
あざわら
)
気
(
け
)
乾
(
ほ
)
火口
(
ひぐち
)
侍
(
さむらい
)
火入
(
ひい
)
癒
(
い
)
面目
(
めんもく
)
面
(
つら
)
露
(
つゆ
)
馳
(
か
)
兎
(
うさぎ
)
亡
(
ほろ
)
眩
(
くら
)
凝視
(
ぎょうし
)
男女
(
ふたり
)
刺殺
(
しさつ
)
上座
(
じょうざ
)
釉薬
(
ゆうやく
)
剥
(
む
)
金布
(
きんぷ
)
上
(
かみ
)
注
(
そそ
)
間
(
あいだ
)
矜
(
ほこり
)
生干
(
なまぼ
)
蚯蚓
(
みみず
)
肌
(
はだ
)
白洲
(
しらす
)
癪
(
しゃく
)
紛
(
まぎ
)
癖
(
くせ
)
瘤
(
こぶ
)
痩
(
や
)
者
(
もの
)
粧
(
よそお
)
縁伝
(
えんづた
)
甦
(
よみがえ
)
罵
(
ののし
)
網
(
あみ
)
絶
(
た
)
畏
(
かしこ
)
絢爛
(
けんらん
)