“麦焦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むぎこが50.0%
むぎこがし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが先生らの手には死骸の肉や骨砕ほねくずや脳味噌などが沢山ついて居るけれども、一向平気なもので「さあお茶をあがれ、麦焦むぎこがしをあがれ」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それにもかかわらず、彼女は全く変化していた。どこから見ても田舎育ちの御婆さんであった。多少誇張していえば、かごに入れた麦焦むぎこがしを背中へ脊負しょって近在から出て来る御婆さんであった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
空気は稀薄ですけれども非常に清浄しょうじょうな空気で、その上にごく成分に富んで居る麦焦むぎこがし粉を日に一度ずつどっさり喰って居ります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
あのね麦焦むぎこがしが来ても、自分で砂糖を入れて塩を入れて掻廻してね、隠して食べて、私には食べさせないの、柿もね、みんな心安い人にって坊には一つしか呉れないの、渋くッていけないのを
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)