“むぎこがし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麦焦28.6%
焼麦14.3%
麥香煎14.3%
麦粉菓子14.3%
麦香煎14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あのね麦焦むぎこがしが来ても、自分で砂糖を入れて塩を入れて掻廻してね、隠して食べて、私には食べさせないの、柿もね、みんな心安い人にって坊には一つしか呉れないの、渋くッていけないのを
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そこで身体も大分によろしいものですから余程道が進みまして朝の中に四里ばかり進行しました。ついその辺に小流れの水があったから例のごとく焼麦むぎこがし粉を喰ってその小川を渡ると小さな岡がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
私は又お文さんと一緒に、庭の美濃柿の熟したのを母から分けて貰ひ、それに麥香煎むぎこがしを添へ、玄關のところに腰掛けて食ふのを樂みとしました。
母親があずけてよこした着物や、麦粉菓子むぎこがしのようなものが届いて、着物のなかから可愛い末の子に心づけてくれた小遣い銭などが出て来たが、家をやっている兄の方にはあまり信用がなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
伯母は二人に麦香煎むぎこがし宛行あてがった。お房は附木つけぎで甘そうにめたが妹の方はどうかすると茶椀ちゃわんかしげた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
むぎこがしを吹き飛したる畳かな
普羅句集 (新字旧仮名) / 前田普羅(著)