“附木”の読み方と例文
読み方割合
つけぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従来は附木つけぎだけはあったが「はや」なる形容詞をかぶせて通用させようとしても通用しなかった。「ランプ」を行燈あんどんとも手燭てしょくとも翻訳ほんやくしない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
茶店の老爺おやじも気の毒がって、炉辺のござまでめくって見せたけれども、附木つけぎと、ごみと、耳白みみじろが三つばかりあるほかは何物もありませんでした。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
三味線さみせん弾きて折々わがかどきたるもの、溝川にどじょうを捕うるもの、附木つけぎ、草履などひさぎに来るものだちは、皆この児どもが母なり、父なり、祖母などなり。
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)