“早附木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
マッチ50.0%
はやつけぎ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただその、早附木マッチ一つ買い取るのに、半時ばかりった仔細しさいが知れて、うたがいはさらりとなくなったばかりであるから、気の毒らしい、と自分で思うほど一向な暢気のんき
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうしているうちに、長崎屋が、地袋の棚から早附木マッチをさぐり出してきて蝋燭の火をともす。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
マッチということばは今どんな田舎いなかでも用いている。しかるに僕の子供のときは早附木はやつけぎといったものだ。今はそんなことをいうものはほとんどない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
八五郎が飛付いて、土手の上にねぢ伏せるのと、平次が早附木はやつけぎに火を移して、提灯に灯を入れるのと一緒でした。