“はやつけぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
早附木100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
マッチということばは今どんな田舎いなかでも用いている。しかるに僕の子供のときは早附木はやつけぎといったものだ。今はそんなことをいうものはほとんどない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
八五郎が飛付いて、土手の上にねぢ伏せるのと、平次が早附木はやつけぎに火を移して、提灯に灯を入れるのと一緒でした。
元結もつとゐよりだの、早附木はやつけぎはこ内職ないしよくにするものなんぞが、目貫めぬきまち往帰ゆきかへりには、是非ぜひ母様おつかさんはしとほらなければならないので、百人と二百人づゝ朝晩あさばんにぎや人通ひとどほりがある。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
早附木はやつけぎというよりもマッチというほうが簡単だからでもあろう。さらばとて単に簡単だという理由で、従来用い来たったことばなら早附木はやつけぎをマッチとえることはない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)