“つけぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
附木69.8%
付木14.0%
燭奴7.0%
付火木2.3%
漬木2.3%
燐木2.3%
附火木2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肩が離れて、おおきな白足袋の色新しく、附木つけぎを売る女房のあわれなともしびちかづいたのは円髷で。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
欠茶碗にもりつけた麦こがしを、しきりに前刻さっきから、たばせた。が、さじ附木つけぎもえさしである。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
七兵衛は、小笊の中へ付木つけぎを入れてかえすと、娘は、それを持って帰って行きました。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私はお徳の前に立って、肴屋さかなやの持って来た付木つけぎにいそがしく目を通した。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その八百屋の前を通った時、お君さんの視線は何かの拍子ひょうしに、葱の山の中に立っている、竹に燭奴つけぎを挟んだふだの上へ落ちた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かれはそれでもこんよくしろ瓦斯絲ガスいと縱横じゆうわうはたけうへつてひら/\と燭奴つけぎつておどしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
湯を沸かして、これから蕎麦掻そばがきを馳走してやろうといい、七輪の欠けたようなものへ木炭すみをつぎ、付火木つけぎをくべ、火だねを作ってフウフウと火を吹きはじめる。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
濁江にごりえ漬木つけぎの陰のかきつばた 東賀
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
枯枝の先に襤褸ぼろをつけて、どっぷりと油をひたし、それを、火口から幾つも抛りこんで、ぱッと、燐木つけぎほのおを投げこんだ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長がそれをり、秀吉がたばね、家康が地ならしと建築にかかりかけているが、まだ、まだ、危ないことは、附火木つけぎの火一ツで、天下を火となさんず気ぶりも蒸々むしむしと、西には満ちている。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)